Gbps でなく GT/s

最近の通信速度の単位は、Gbps (Gigabits per second) でなく、GT/s (GigaTransfers per second) なのだそうです。 なにが違うのかと言うと実効速度。最近の高速シリアル通信では、8ビットのデータを転送するのに10ビット使う(8b/10bエンコーディング)など、冗長なエンコーディングを使っているため、GT/s で表示された値よりも実効速度は低くなるのです。例えば、8b/10bを使う160 GT/s の通信ケーブルにおける実際のデータ転送レートは、128Gbpsとなります。

なぜこのような「無駄」をするかというと、同じ通信経路上にデータとクロック信号(受信側でデータを読み取るタイミングを知らせる信号)を載せるためです。データとクロックを同じ配線に載せることによって、一本の通信路だけでデータを正しく読み取れるようになります。

参考文献
"What does GT/s mean anyway?", TMWorld.com
"8b/10b", Wikipedia

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